トレーナーインタビュー

泉 一也

KAZUYA IZUMI
あるがままの自分を取り戻し、同志を得る。
そして、自分の生き様を伝えるのが、私の提供しているコンテンツであり、研修です。

『場活師』として人と組織の活性化を生業にしています。

私の仕事は『場活』です。

自分では、研修をやっているとか、講師をやっているという感覚はありません。
人と組織の活性化は、企業だけに留まらず地域や教育現場、さらにはグローバルにまで広がっています。

多くの企業では、合理化と成果主義が経営の主軸になり、“人”はより、 “ モノ”扱いをされるようになりました。
目標数字や業務という“コト”を達成するために“人”がいるようなことが起きている。

結果、職場ではお互いの関係性は薄くなり、人と人の関わりの中から新しい価値が生まれる“場”も消えていきました。
組織は“コト”が中心ではなく、 “人”が中心。“人”がいるからこそ“コト”が生まれるのです。
そして、“人”という偶発性の高い存在が、豊かな組織文化を生み出します。

場活とは、目標や計画を遂行する合理的な機能組織=「ヒエラルキー」ではなく、
人と人の関係性、たとえば 共感や共鳴といったものから価値が生まれる「コミュニティ」をつくり、時には再生する場づくりのことなのです。

そんな “場”をもう一度取り戻したいというのが、私のビジョンです。

言い換えると、“予備校”ではなく“母校”をつくりたいのです。予備校には、コミュニティはありません。
成果を上げる、受験に受かることだけを合目的で進め、同僚は時にライバルです。
母校は、ともに学び、同じ釜の飯を食べ、喧嘩したり助け合ったり。
その過程の中で、同僚は仲間となり同志となり、コミュニティが生まれるのです。

目指すは、毎日通うのが待ち遠しい小学校のような雰囲気ですね。

内なる声を解き放つ、幼少期のようにワクワクした個人が組織を創っていく。

20年近く組織活性化や研修の仕事をしてきて、“現場と実践” にこだわりを持ち、
300社以上の企業コーチングや、多くのパーソナルコーチングに携わってきました。

その経験から生み出された“人、組織が潜在的に持つやる気と能力を引き出す”実践理論に
儒教や禅などの東洋哲学、心理学、コーチング、教育学などを加えて『場活』として提唱しました。

特にクライアントの現場に、“ガチンコ精神”で深く入り込み、人と組織の潜在的な力を引き出しながら組織全体の風土を変化させ、
“ヒト”が中心の組織文化をつくっていくことが得意です。ダニエル・キム教授の「組織の成功循環モデル」(※)のスタートラインですね。

企業には、さまざまなしがらみや頑ななヒエラルキー、自分たちを縛る呪縛のようなものがあります。
私の役割は、そういったメンタルブロックを解放していくことです。
そのために、普段の仕事では封印している潜在意識に語りかけ、潜在意識を活性化しています。

心理学的にはインナーチャイルド(無邪気な自分)とインナーボイス(内なる声)に耳を傾け、引き出していくのです。
具体的には、心理学的な理論を説いて自分を客観視してもらい、仲間との体感ワークを通して、対話から気づきを促す。
あらゆる手を使って内面を活性化していきます。

あるがままの自分を取り戻し、同志を得る研修です。

受講者が日常の仕事の中で忘れていた「大切なこと」を思い出させるのが得意です。
例えば、小学校のクラスの雰囲気なんてすでに忘れていますよね。
でも、そこには、ワクワクしたり仲間といろんなことにチャレンジしていた頃の自分がいる。

あと、大切にしていることは、その場に参加している人たちを「主人公」にすることです。
当日の受講者を見て、場をつくる。ほとんど用意をせずに、その時の皆さんが感じていることや言っていることを見て、
偶発性を大切にしながら場を創っていきます。食材を見てからレシピを考えるように。

それが、受講した人たちの内面を活性化し、場を豊かにする極意なのです。
そういったアプローチをするのはもともと、私がコーチだということが大きいと思います。
相手から引き出す、特にパーソナルコーチングを通して、一人ひとりが個性豊かで、潜在的に隠された多彩な個人の面白さを体感してきました。

研修の最後には、自分らしく生きられる、働ける、やっていいんだということを気づき、勇気を持って帰っていただきたいです。
その勇気の源泉のひとつに、受講者同士の繋がり、つまり同志を得ていることがあります。
それこそまさにコミュニティであり、何かあったら誰かが助けてくれる、誰かの成功とか成長を喜び合えるというのは、
自分を後押しするエネルギーとなります。

自分の生き様を伝えるのが、私の提供しているコンテンツです。

自分が今の道を志すようになったのは、阪神淡路大震災がきっかけです。

当時、土木工学を学ぶ学生だったのですが、硬直した土木業界と、
一方で、地元神戸が地域のコミュニティのおかげで復興していく様を目の当たりにし、
知識や技術を磨いてもそれを生かす組織が活性化していないと意味がないと気づいたんです。

人間と人間社会の本質を学ぼうと、独学で、心理学、社会学、哲学の書籍を読み漁りました。
企業の人事を経て、プロとしてコーチングの仕事をするようになるのですが、コーチングというテクニックはできても、
組織の活性化がなかなかできませんでした。活性化しようとしても、組織のヒエラルキーやルールに押しつぶされるんです。

「泉は生意気だ」と何度言われたでしょう。でも、組織活性化のためには、上下関係や肩書きよりも大切なものがある、
言葉にならないけど自分が直感的に正しいと信じていました。その言葉にならないものを探し、開発してきた結果が今の場活に繋がっています。

独立してから心がけたことのひとつが、“他力本願”です。
全部自分でやるのではなく、仲間の力を借り、助け合って生きていく。自ら、コミュニティのなかでの繋がりを形成していきました。

とはいえ、自分も気づくと、あるがままではなく、周りの目や評価に合わせた“生意気でない泉”になりそうなことがあります。
でもやっぱり、そんな自分が嫌いなんです。だから、その殻をぶちやぶり、後悔しない生き方を目指しています。
そうやって生きてきた自分の生き様、ライフストーリーこそが自分のコンテンツとなっています。


意味や意義を理解できるエナジースイッチは私の場活パートナーです。

私の言っていること、分かりづらいですよね(笑)。

暗黙知の世界ですから、資料に落としたり、エビデンスを示したりということではないんです。
営業の人達からは、「売るのが難しい」と泣きつかれます(笑)。

場活を導入するときには、私と、エージェントの担当者、クライアントの事務局は、同志にならなければ、なかなかうまくいきません。
そうやって、一度場活を導入していただくと、満足していただける自信はあります。

エナッチは、そのことを感覚でわかってくれているのが、ありがたいです。
説明を求められた時に、「すべてを説明しきることは難しい」ということを伝えてくれる。
クライアントを納得させられる力というか、押し切れるというか。

エナッチは、創業の時期が近いですし、5周年の感謝会では、私が進行役を担わせていただきました。
波長が合うというか、これからもともに歩んでいきたい、シンクロしていきたいパートナーだと思っています。

(※)組織の成功循環モデルとは、関係の質→思考の質→行動の質→結果の質→関係の質(戻る)といった
サイクルが回ることで組織は活性化するという理論。

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